2022.3.30

丹後リビングラボ2021年度成果報告会

2022年3月14日、「丹後リビングラボ2021年度成果報告会」を行いました。
当日は沢山のコンソーシアムメンバーにご参加いただき、報告会の最後には情報交換や意見交換の場も持たせていただくことが出来ました。

【当日のスケジュール】
・今年度の振り返り
・コンテンツ開発・検証について
・モデルプランの状況
・ワ―ケーション受け入れ研修報告
・都市部アンケート共有
・来期指針共有及びディスカッション

目次

  1. 1.今年度の振り返り
  2. ▶参画事業者
  3. ▶SNS・広報
  4. ▶モニターツアー
  5. 2.コンテンツ開発・検証について
  6. ▶プラン1 海洋ゴミは、ゴミなのか?
  7. ▶プラン2 ”最先端の田舎”で学ぶ豊かなライフスタイル
  8. ▶プラン3 食べ物と体の関係を学び考える企業研修
  9. 3.テレワーク・ワ―ケーション受け入れ研修会
  10. 4.都市部アンケート

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1.今年度の振り返り

▶参画事業者

今年度、コンソーシアムメンバーとして計18事業者/21名参画していただいております。

【コンソーシアムメンバー参画事業者】
丹後エクスペリエンス
ビオ・ラビッツ株式会社
合同会社tangobar
Tabel
Kissuien Corp.
LINKU
株式会社エーゲル
株式会社久美浜シーサイド
タスナナデザイン
株式会社コヒガシ
WILLER株式会社
WILLER株式会社 (Travel Business Creation Div.)
中山商事株式会社
株式会社うらうら
一般社団法人京都府北部地域連携都市圏振興社 京丹後地域本部
京都北都信用金庫
ハレノヒサウナ
ぬかとゆげ

【コワークスペース】

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▶SNS・広報

新たに丹後リビングラボで行うイベントやモニターツアーの情報、アーカイブの記事、コワークスペースやコンソーシアムメンバーの情報などをご覧いただけるSNSも開設しました!
また、より多くの方に活動を知っていただくため、ポスターとチラシの作成、京丹後市の広報誌への掲載もしていただきました。

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▶モニターツアー

2022年3月1日~3月3日の3日間、シルク製品に関心の高い方や繊維関係の事業者、またデザイナーの方々に京丹後に来ていただき、織物事業者や丹後ちりめんとゆかりの深い寺社仏閣などを巡っていただく「源流と出会う、産地巡礼の旅~丹後ちりめんと絹と蚕~」を実施しました。ツアー後は、参加者の皆さんからアンケートをいただくなどし、今後より多くの方々に体験していただくためツアー検証を行いました。

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詳しくは「丹後リビングラボ×COS KYOTO 京丹後シルク旅モニターツアー」の記事をご覧ください

2.コンテンツ開発・検証について

今年度は、コンソーシアムメンバーを中心に各事業者が持っている既存のコンテンツや、メンバー同士のコンテンツを掛け合わせたツアーの検証を3件行いました。

▶プラン1 海洋ゴミは、ゴミなのか?

このツアーでは、「持続的なものづくりを海洋ゴミで遊びながら学ぶ」をコンセプトに、丹後エクスペリエンスの八隅さんと地域のデザイナー余根田さん連携したコンテンツを検証しました。

【当日スケジュール】
①e-bike/実地体験 ②作業場見学 ③ワークショップ

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報告会では、八隅さんと余根田さんからツアー検証を実施した感想や改善点などが共有されました。

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成果報告会の様子

八隅さん:余根田さんとコラボしたことによりアートの視点からビーチクリーンをすることができた。
また、悪天候の中での実証により、悪天候でのe-bikeツアーは危険だという事を改めて実感できました。

余根田さん:そのごみはどこから流れ着いたのか?など想いを巡らせたり、落ちている注射器から危険性や深刻さなどを実感することもビーチコーミングの要素の1つだと実感しました。
海洋ごみからアート作品を作るにあたって、いかに参加者の皆さんに楽しみながら作っていただけるのかが重要。

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検証結果

▶プラン2 ”最先端の田舎”で学ぶ豊かなライフスタイル

このツアーでは、「食べるとむらの育み方」をテーマに、tabelのハミルトンさん、自然耕房あおきの青木さん、また奥大野区長の川口さん連携したコンテンツを検証しました。

【当日スケジュール】
①受付・オリエンテーション ②畑の見学・収穫体験(自然耕房あおき)③奥大野エリアの散策 / 区長レクチャー ③発酵ワークショップ

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成果報告会の様子

ハミルトンさん:奥大野には食に関するプレーヤー(自然耕房あおき、奥大野区長)が多くいることにこの実証ツアーで気付いたため、今後食に関するツアーを造成する際は、奥大野の地域のみで食に関するプランを完結することが出来ると感じた。

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検証結果

▶プラン3 食べ物と体の関係を学び考える企業研修

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企業研修のプログラムとして、「食のあり方から学ぶ健康経営」をテーマに、合同会社tangobarの関さんと、ビオ・ラビッツ株式会社の清水さん、またプラザホテル吉翠苑の田中さんが連携したコンテンツを検証しました。

【当日スケジュール】
①受付・オリエンテーション ②畑の見学・収穫体験(ビオ・ラビッツ株式会社) ③発酵の体験・対話(ビオ・ラビッツ株式会社)④生産者ツアー(tangobar、日本海牧場)⑤腸内細菌についての話(tangobar) ⑤京丹後の食材を生かした夕食(プラザホテル吉翠苑)

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成果報告会の様子

関さん:各訪問先での食の体験コンテンツの提供の仕方を今後も考えていきたい。
田中さん:このような食の健康のツアーに参加してもらい、宿泊をしてもらうまでセットで行えるのが理想。
今後、健康をテーマにした朝食プランも企画中です。腸内健康を考えたメニューの試食も行えれば面白いかと思います。
清水さん:冬の時期は農家では屋内での仕込み作業を行っています。またちょうどツアーを行ったのが味噌作り、麹づくりをしている時期だったためそれも参加者に体験してもらえたのが良かったと思います。

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検証結果

3.テレワーク・ワ―ケーション受け入れ研修会

株式会社かまいしDMCの河東英宣氏と、株式会社旅武者の遠藤 まさみ氏に講演していただき、テレワーク受け入れ側と利用側のそれぞれのの立場からそれぞれお話をお伺いしました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください ↓

4.都市部アンケート

都市部でのワ―ケーションや企業研修の捉えられ方、需要などを調査する為に都市部企業計38社にアンケート調査を実施しました。

主なアンケート内容
・働き方に対する価値観
・働き方に関連する制度・制度設計
・ 企業研修について
・ワーケーションについて

このアンケートでは、まだワ―ケーションやリモートワークに対しての制度が整っていない、必要性を十分に感じられていないなどの理由により、ポジティブに捉えていない企業が多いという事が分かりました。
このアンケートによって得られたデータから、次年度に向けて丹後リビングラボとしてはどのようなアプローチができるかという事についても、皆さんに共有させていただきました。

5.来期指針の共有・ディスカッション

最後に、参加して下さったコンソーシアムメンバー同士で
Q1:丹後リビングラボのキーワードをあげるとしたら?
Q2:丹後リビングラボの活動や価値をどのように伝えていくと良いか?
という2点に対してのディスカッションが行われました。

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グループ1
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グループ2
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グループ3

このグループディスカッションによって、様々なユニークなアイデアが出てきました!

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参加者の皆さんには付箋にそれぞれアイデアを書いてもらいました

Q1:丹後リビングラボのキーワードをあげるとしたら?
(グループ1)
・交わる、混ぜる
・人を見る
・丹後愛
・どこにでもあるけどここにしかないもの
・One for All
(グループ2)
・convivial
・つながる
・同じ釜の飯
・独自の社会観、概念(バズワードは使わない)
(グループ3)
・アメーバ的な存在
・つながり
・LocalよりLocal
・偶然の出会い、気付き
・ひらめきのトリガー
・魅力的なプレーヤー
・みんなで活かす京丹後

Q2:丹後リビングラボの活動や価値をどのように伝えていくと良いか?
(グループ1)
・丹後のプレーヤーがより丹後を知って伝えられるようになる
・人物紹介
・動画サイト
・人の数珠繋ぎ
・職人×職人の対談
・地域×地域の交換留学
・人、場所、体験コンテンツが見れる電子MAP
(グループ2)
・企業(人事等)へのPRとニーズ調査
・近畿の経済団体や中小同友会などへの提案
・マスコミへのリリース
・企業側の価値観=地域が求めるもの
・若手向け事業開発プログラム
・実践優先か走りながら修正
(グループ3)
・オンラインとリアルのハイブリッド
・体験の様子を写真や動画で伝える
・コンテンツの豊富さ

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沢山のコンソーシアムメンバーの方々に参加していただき、次年度に向けての意見交換やグループディスカッションを行う事ができたことにより、改めて丹後リビングラボの今後の方向性や大切にしてくべきことを再確認できたように思います。

次年度も引き続き宜しくお願いします!

Writer: 丹後リビングラボ|岸あやか